『ブラック・ショーマンと名もなき町の殺人』
東野圭吾、2023年
故郷で父が殺害された。仕事と結婚準備を抱えたまま生家に戻った
真世は、何年間も音信不通だった叔父・武史と再会する。
元マジシャンの武史は警察を頼らず、自らの手で犯人を見つける
という。かつて教師だった父を殺した犯人は、教え子である真世の
同級生の中にいるのか。
-----
東野圭吾さん、久々に読みましたがやっぱり面白い!!
コロナ禍の真っ最中、人々の行動が制限されて観光地は苦しんでいた。
そして小さな町で期待されていた観光スポットの計画は頓挫し、
そこに住む若者たちは町の未来を憂い、新たな「一発逆転」のアイデア
を模索する。
あの頃の鬱々とした、閉塞感というものがリアルに思い出される。
人と人の接触を避けたお通夜と葬儀の様子なんか、なるほどと思って
しまう....
武史叔父さんがまた良いキャラで!!
映画では福山雅治さんが演じると知っていたので、もうその通りにしか
思えなくって(笑)、ホントにイメージ通り(;^ω^)
描写も細やかで脳内で勝手に映像化できてしまうし、
伏線も残らず回収してくれて、スッキリします!
真世のお父さんはとても良い人で、慕われていた教師だったんですね。
武史の言葉の端々から、その様子が窺えました。
だからこそ起こってしまった事件だったのですが....
ラスト(エピローグ)は素敵。
姪の幸せを願う武史叔父さん、かっこいい(*´ω`*)💕
原作読んで映画が観たくなりました。
公開が楽しみです。
最近のコメント